あえてS-GTのカテゴリーに分類しますが、オーバーハングの矛盾についてちょっと考えてみたいと思います。スポーツもしくはスポーティを称する自動車は、マスをなるべく中心に寄せる、それによって運動性能を上げるという事を目的としてオーバーハングの短縮を目指し、またそれを誇っています。
そう、オーバーハング(大雑把に注釈すると、フロントタイヤより前、リアタイヤより後のボディ)が短い事がスポーティな走りに実際に寄与し、多くのスポーツカーがそれを実現しようと多大な努力を払って開発されているのです。(NSXのリアは当初もっと切り詰められていたが、日本ならではのゴルフバッグ収納要件をクリアする為に妥協を強いられあの形となったのは有名な話ですね)
しかし、それら”スポーツ”カーをGT等のレースに出す時に何が起こるか。必要な空力効果を得る為に、ベース車に対してオーバーハングを延長するのです。せっかく切り詰め、スポーツカーとしての格好良さを得たたはずのオーバーハングを、です。ZやNSXに設定されたロングノーズ、ロングテール仕様のホモロゲ車の存在がこれを証明してくれています。
レース車両として、レギュレーションの許す範囲で最大限速さを追求する為、打てる手は打つ、というのもまた当然にして必然、やらねばバカと言われます。使用される速度域、要求される性能の性質が違うというのも全くその通り。
しかし、スポーツカーのあるべき姿というものが、レギュレーションのあり方によって歪められているように感じてなりません。速いのがスポーツカーなのであれば、スポーツカーのオーバーハングは長くあるべきなのか?違いますね。そこに釈然としないものを感じるのです。(ま、”スポーツカー”と”速い”が必ずしも完全に一致するとも申しませんが。)
フラットボトム規定がその一因である事は間違いないでしょう。しかし、いろいろな歴史を持て生まれたその規定をやめろというつもりはありません。あえてレギュレーションに物申すならば、オーバーハングを車種を問わず一定値に決めてはいかがでしょう、というくらいですね。なまじベース車両+○○mmなどという規定だから、ホモロゲ専用のロングノーズ車が生まれるのです。ここを一定にしてしまえば、おまけとして性能の均衡化も図れるのでは?とも思います。
さて、明日は久しぶりにFJに乗れます。先週は台風の直撃を危惧して走行を中止したので、今度の台風がこっちにこなくて助かりました。