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2010/09/11

FJ1600 筑波 100分耐久(公式テストデイ)

昨日は題記レースの公式テストデイで、筑波サーキットに出かけてきました。日が当たると暑いものの、日陰に入れば風は涼しく、ようやくの秋っぽい1日になりました。先ずは、題記レースの概要ですが、

Dcf_0008 

主催者はオートルック、用いる車両はFJ1600で、100分間の耐久レースをやります。ドライバーは2名か3名。ポイントは、使える燃料総量が僅か20Lというところに有り、これは通常のFJスプリントレースで1分0秒で筑波を走るのと比較して概ね2倍前後の燃費で走らなくてはなりません。実はエコランチャレンジです。

パドック内の指定場所(ピットロードでの給油・ドラチェンは禁止)での静止義務時間が、給油とドライバー交代を合わせて4分間。パドック内はエンジンを切って手押しなので、1回のピットで概ね5分を使う、と置きました。

また、1回のピットで入れられる燃料の量は2Lのみ。さっきの5分と、この2Lが戦略の幅を生みます。

昨日の私の仕事は、この戦略について簡単なレースシミュレーションの結果、またエコランをやるにあたってのコツなどをを参加者の皆さんに説明する事でした。これが中々面白くて、1分0秒で走る技術がなくとも、エコランと戦略、データ管理がキチンと出来れば、1分20秒でも勝てる可能性があるのです。

もしこの燃費制限なしにやったら、経験者で1分0秒で走るドライバーを揃えればそれで勝ちで、10秒20秒といったドライバーに勝ち目は全く有りません。

先ず、当日話したエコラン走法のポイントは3点です。

1.エンジン回転の上限を切る。今回は大体4000rpmが目安ですが、ここで微調整が可能です。4200rpmでも行けるかもしれないし、3800rpmに抑えないといけないかもしれません。

2.目一杯突っ込む必要はなく、ブレーキングポイントはるか手前でアクセルをオフる。このオフポイントをどこにおくかによっても、燃費とタイムのコントロールが可能です。

3.アクセルはじんわり、ゆーっくり踏み込む事。これは公道でも同じエコランの基本です。

次に、ピット戦略・レースシミュレーションです。3パターンが可能で、飛びぬけて有利な作戦はなく、結構イーブンです。

シンプルにまとめる前提として以下の条件を設定しました。 レース時間は100分、1ピット辺りロスタイムはトータル5分 スタート時の燃料搭載量は12L、1回の給油2L(12L、2Lはレギュレーションです)、途中でのSCインは無し、赤旗中断も無し。

①4ピット作戦

4回ピットに入るので、2L×4=8Lプラスで、使えるガソリンは20Lになります。その代わり、走行出来る時間は100分からピットロス5分×4回=20分を引いて80分になります。仮に平均ラップを1分10秒とおくと、80分割る1分10秒が周回出来る数になり、この場合は68.5周。68.5周を走り、使う燃料が20Lなので、必要な燃費値は68.5割る20で3.4周/Lという事になります。概ね、これは成立しそうなデータが事前に取れています。

ペース           周回数       必要燃費
1分05秒       73.8     3.7周/L
1分10秒       68.5     3.4周/L
1分15秒       64.0     3.2周/L

②3ピット作戦

同様に、使えるガソリン=18L、走行時間は100分ー5分×3=85分

ペース           周回数       必要燃費
1分05秒       78.5     4.4周/L
1分10秒       72.8     4.0周/L
1分15秒       68.0     3.8周/L
1分20秒       63.7     3.5周/L

③2ピット作戦

使えるガソリン=16L、走行時間は100分ー5分×2=90分

ペース           周回数       必要燃費
1分05秒       83.0     5.2周/L
1分10秒       77.1     4.8周/L
1分15秒       72.0     4.5周/L
1分20秒       67.5     4.2周/L
1分25秒       63.5     4.0周/L

アンダーラインを引いた辺りで行くと、どの作戦でも概ね68周でチェッカーを受けられます。これが、1分20秒でも勝てる可能性有り、の根拠です。2ピットはちょっとギャンブルっぽいですが、ピット作戦のギャンブルで勝てる速さがなくても勝ってしまう、というのは、ナスカーやインディを見ていればごく当たり前にやっている事です。

ここから先、走行時間の割り振りや、データ・シミュレーションの精度を上げる事、SCが入った時にどうするか、等々細かい事は昨日の公式テストで得た自分達のタイム&燃費データを踏まえて各チームで詰めて決勝に臨むという事になります。

私自身は、本番当日はある1カーの専属で監督をやる事になりました。このレース、ドライバーやるより監督やったほうが面白いんじゃね?というくらいなので楽しみです。

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ASーWebでの記事

http://as-web.jp/news/info.php?c_id=7&no=28659

主催者問い合わせ先

オートルックツクバガレージ(ATG)「フォーミュラ耐久」事務局 佐藤

http://homepage2.nifty.com/ATG/

http://atgnews.blog46.fc2.com/

参考 ALC

http://homepage2.nifty.com/ALC/circuit-e-f-jyuku.html

申し込み期限は過ぎていますが、もし今からでも参加したい、という方がいらしゃった場合には、多分、受け付けてくれるんじゃないかな、と思います。

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