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2008/02/12

もてぎテスト振り返り#2

早く文字にしないと忘れてしまう。今日は日曜日編。

日曜日

天気は快晴、ホテル周辺の道路も前夜の真っ白はすっかり消えて普通のウエット路面になっていた。走行は午後からだから、その頃には路面も乾いて普通のドライで走れるだろう、と迂闊にも思ったらそいつは甘かった。

アスファルトの上の雪は、日差しがあればすぐに解けるのだが、土や草の上の雪は結構後まで残る。サーキットの場合、走るところはアスファルトだが、周囲を囲むグラベルは砂だし、そうでないところも草が生えている。つまり周囲の雪は残ったままなのだ。

ここで問題が二つ生じる。一つ目は、コースアウトした時にグラベルベッドがその役目を果たさず、コースアウト=ガードレールへのクラッシュとなる可能性が出る事。砂に埋まっても、カウルを外して掃除すれば済むが、クラッシュしたら財布と身体が痛い。

なので、サーキット側から異例(だと思う。少なくとも私は初めてだよ)の、スポーツ走行参加者のブリーフィングをやると言う。で、そういう危険があるので、それを承知で走る人は走ってください、無料キャンセルは受け付けます、という事だった。中止にはしなかったので、私は走る事で変更無し。

もう一つの問題は、これは想定していなかったのですが、グラベルにたまった雪が溶け出して、コースのところどころに川(文字通り)をつくる、という事。これはあちこちにオイルが流れているのに等しい。ふむ、今思うと、もしあれが全部オイルだったら間違い無く赤旗中断、走行キャンセルだな。なのにそうならないのは、自然現象かそうでないか、の違いかしら。

この川がある事で、通常のライン、操作が全てキャンセルされ、全く違うコースを走っているかのような、その状況に応じた最も速いライン、操作、場所、を見つけていかなければならなくなる。これは必死に勉強して定理と一通りの使い方を覚えてきたところに応用問題を出されるようなモノで、まさに実力が問われる状況となるのだ。

川を通過する時はまっすぐに。立ち上がり加速する場所に川があるならこれは基本だろう。しかし、タイヤの暖まり方を加味しつつ、どのくらいアクセルを踏んで行けるか、このコントロールは簡単では無い。

典型的な場所だったのがV字の立ち上がり。さしかかるまでに完全にクルマはまっすぐに出来るのだが、アクセルをどのくらい踏んでいけるかは手探り(足探り)だ。加速状態で振り出すと、通常では起こらない場所で大クラッシュになる。今回、某チームの練習車が派手に鼻からに突っ込んで全損級のでかいのをやった。

直後を通った私は、そのクルマがコース上で動けなくなるのを見て、赤旗を確信してそのままピットロードに向かったが、ピットに戻ったら既に赤旗中断していた。その赤旗中断中にされた注意。

「あそこでアクセル戻し過ぎ。誰よりも戻してるよ」

なにー。じゃあ、と思い切って踏み込みを増やしていったら自分もやっちゃった。マシンはスピンしながらガードレールに向かってゆく。その時のドライバーの頭の中は、

「あ~、この角度とこの回り方だと、リアからガードレールに当たるな~、当たりたくないなー、えっとー、今こうだからー、じゃーあ、こうかな?」

反射で切っていたフルカウンターと、逆方向にハンドルを目一杯切った。この間、実際の時間にすれば1秒あったか?というところだろう。

物理的には、カウンターをあてて半径の大きな円でスピンしていたところを、スピン方向に切る事で、小さいその場スピンに切り替えたという事になる。後から理屈をつけるとそういう事だ。やっちゃてたら修理代は6桁確実。しかも当然その日の走行はお終い。

幸い、マシンはどこにもヒットせずにその場でクルリと回り、ストレート脇の狭いグリーンに進行方向を向いてはみ出すだけで済んだ。そこで完全に止まっていなかったのと、エンジンを止めずにクラッチを切っていたので、すかさずギアを叩き込んでアクセルON。

濡れた草の上で激しくスリックタイヤをホイールスピンさせながら、グリーンからの脱出にも成功し走行を継続。もしマシンが完全に停止していたら確実に出られなかったね。

さて、試された実力の方は、土曜日の雪+レインのタイム以下。そんなはずは無いと思うのだけど、周りもそんなモンだしなー、と納得いかないのはコーチ。しかし、ただでさえ暖まらないタイヤを更に水で冷やす、見た目よりも厳しいのかも、と思うのはどんぐりドライバー。

スピンの件について後で話したら、「それは○○○」。

 

・ ・ ・ 全くその通りでございますっ。




さて、一本目だけでこんなに長くなってしまったので、以下#3へ。

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